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広田 尚敬 Naotaka Hirota
1935年東京生まれ。幼児より電車が大好き。中学3年で初めてカメラを手にし、61年間鉄道を撮り続けている。最近の撮影行は鉄道+自分の足で、一日およそ1万歩強。だから機材は軽いほうが望ましいと思っている75歳。
杜のなか
上野の杜のD51
D51のクロスヘッド部分
C57の公式側サイド
D51の火室付近
飛鳥山のD51の動輪部分
公園に行くとSLに出会うことがある。何十年も昔活躍していた機関車たちだ。雪の宗谷本線で疾走していた機関車もいるし、夏の日豊本線で見かけたカマもいるではないか。
しかし永遠に動くことがない静態保存機。機関車がのった短い線路は、もちろん本線と直結していない。
そんな彼らを慈しみ、出来ることならカメラで生を戻したいと、東京の公園をいくつか歩いてみた。撮影は夜にした。彼らがかつて走っていた原野や森を、容易に想像できそうだったからだ。
軽くて使いやすかった。暗闇でのレンズ交換も必要ないし、静謐な夜の空気の描写も満足している。至福の撮影とはこのことと実感した。