震震災翌日に現地へ飛んだ。その後、2か月に渡り現地で取材をした。現地は悲惨で、取材も困難を極めた。世界のさまざまな紛争地、災害現場を目にした私でも、その光景をなかなか現実のものとして、捉えることができなかった。まるでこの世の終わりのような光景が眼前に繰り広げられていた。 8月上旬、津波から5か月が経過しようとする被災地を改めて訪れた。
ここに並べた5点はその時の写真だ。そこにあったのは、瓦礫となり、ゴーストタウンとなった街々の遅々として進まない復興の姿であった。しかし、人々の気持ちには大きな変化があった。七夕祭りのため、山車を引き、お囃子を奏でる人々の姿に以前の悲壮感は感じられなかった。非日常的世界が、日常となっていたのだ。人間の強さを感じるとともに、復興は時間の問題だと強く確信した。